楽曲タイトル

雲の上の散歩道

作曲

北爪道夫

楽器編成

Picc.(Fl.)
2 Fl.
3 B♭Cl.
2 A.Sax.
T.Sax.
B.Sax.
2 B♭Trp.
2 Hrn.
2 Trb.
Euph.
Tub.
Timp.

Perc.
Sus.Cymb.
Marimba.
Vib.
Glock.
Sleigh Bell

曲目解説

「雲の上のひと」という言葉がありますが、雲の上には本当に人がいるのでしょうか?地上に雨が降ろうと雪が降ろうと、雲の上はいつも快晴ですね。私は、空を見上げて地上と宇宙の途中に浮いている雲を眺めるのが大好きです。もし雲の上に散歩道があったら是非歩いてみたいと思います、私など道を踏み外して地上まで真っ逆さま!ドキッとします。そういう意味でこの曲は夢の中の散歩道ということですが、雲を見上げて自然と人間のいろいろな情感の交流をイメージして演奏していただけるとうれしいです。 今回も小編成へのこだわりが反映され、ていねいな音楽造りが要求されます。小編成の合奏ほど難しいものはないと思います。特に、管楽器は声帯が楽器の中に入っていて呼吸そのものが響きを作り出しますから、そのコントロール次第でいろいろな事になってしまう。逆に考えれば、「可能性いっぱい!」そこが面白いところです。だから「どういう演奏にするべきか?」を楽しみながら小編成の合奏をたくさん経験してほしいと思うのです。

作曲家プロフィール

北爪道夫 北爪道夫
1974年東京藝術大学大学院修了。 1977年、「アンサンブル・ヴァン・ドリアン」結成に参画、作曲・企画・指揮を担当、内外の現代作品紹介に努め、1983年、第1回中島健蔵音楽賞を受賞した。 1979年より1年間、文化庁派遣芸術家としてフランスで研修。以降、様々な団体からの委嘱により多くのオーケストラ作品を作曲、内外で再演。 1994年《映照》で尾高賞を受賞、同作品は'95年ユネスコ国際作曲家審議会(IRC)最優秀作品に選出され、IRC50周年記念CDに主な作品として収められた。 2001年《地の風景》で尾高賞を受賞。 20 04年「サントリー音楽財団・作曲家の個展」での《管弦楽のための協奏曲》など長年にわたる作曲活動に対して第22回中島健蔵音楽賞を受賞。他に、《悠遠—鳥によせて》など2曲の国立劇場委嘱作を含む邦楽器のための作品群、さまざまな楽器や声のための作曲は多岐にわたり、自然との対話から紡ぎ出された音響によるそれらの作品は、内外のコンサート、放送、CDで紹介されている。 他に、NHKFMベスト・オブ・クラシックのテーマ音楽やラジオドラマの音楽等を担当、多くの受賞歴がある。 CD:「北爪道夫オーケストラ作品集」(FOCD2514)、「北爪道夫・作曲家の個展」(FOCD3505)他。 現在、国立音楽大学教授。

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