楽曲タイトル

ピカソくんのファンファーレとマーチ

作曲

寺嶋陸也

楽器編成

Picc.
Fl.
3 B♭Cl.
B.Cl.
2 A.Sax.
T.Sax.
B.Sax.
2 B♭Trp.
2 Hrn.
2 Trb.
Euph.
Tub.

St.Bass
Timp.

Perc.
S.D.
B.D.
Cymbs.
Sus.Cymb.
Glock.
Xylo.

曲目解説

新しい手法で、しかし誰にでも理解できる作品をたくさん残した大芸術家、パブロ・ピカソ(1881~1973)をたたえるファンファーレとマーチです。 2006年に、加藤直さんの台本による『樹の奇・危・嬉~ピカソくんとうたおう』という、合唱のためのシアターピースを作りました。ピカソや、その周辺の芸術家たち(ダリ、ロルカ、アポリネールなど)へのオマージュを老人と樹の対話を通して演じながら語りつつ、歌や音楽についてさまざまな角度から考えてみようという作品ですが、初演の直後に、そのテーマと音楽的な素材との両方を使って、さらに『ピカソくんをたたえて』というピアノ組曲も作りました。ウィンド・アンサンブルのための『ピカソくんのファンファーレとマーチ』は、そのピアノ組曲の第1曲目のファンファーレを拡大したものが原型となっています。 ちょうど世紀の変わり目とともに活動を開始したピカソの、古い因習やアカデミズムを打ち破って生み出された作品の数々には、新しい時代を切り開こうとする彼の意気込みと勝利を感じます。「ピカソくん」というタイトルは、大芸術家ピカソを崇めるだけではなく、親しく付き合いながら、その作品と生きざまの両方からたくさんのことを学びたい、という気持ちから来ています。

作曲家プロフィール

寺嶋陸也 寺嶋陸也
東京芸術大学音楽学部作曲科卒、同大学院修了。オペラシアターこんにゃく座での演奏や、97年東京都現代美術館でのポンピドー・コレクション展開催記念サティ連続コンサート「伝統の変装」、2003年パリ日本文化会館における作品個展「東洋・西洋の音楽の交流」などは高く評価された。オペラ、室内楽、合唱曲、邦楽器のための作品など作品多数。作曲のほか、ピアニストとして内外の演奏家との共演、指揮、コンサートの企画など、活動は多方面にわたり、CDへの録音も多い。
ホームページ:http://www.gregorio.jp/terashima/

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