楽曲タイトル

In Shangri-la for wind ensemble

作曲

蓬田梓

楽器編成

2Fl.(Picc.)
2 B♭Cl.
B.Cl.
2 A.Sax.
T.Sax.
B.Sax.
2 B♭Trp.
2 Hrn.
2 Trb.
Euph.
Tub.
Timp.

Perc.
S.D.
B.D.
Cymbs.
Sus.Cymb.
T-tam
Xylo.
Marimba
Glock.
Vib.
Tubular bells
Wind Chime
Whip

曲目解説

『シャングリ・ラ』とは、桃源郷を意味するサンスクリット語で、中央アジアで語られる理想郷を指します。その様子は詩人・陶淵明の『桃花源記』に描かれており、この作品は、その物語に沿って作曲しています。概容は、 ──武陵(湖南省)に漁業を営む男がいた(冒頭~A)。ある時道に迷い、舟で小川を下ると(B~C)、突然桃林に辿り着く(D)。そこは、秦の乱を避けた者の子孫が世の変遷を知らずに、平和な生活を営む仙境だった(E)。男が世の中の事を話して聞かせると(F)、村人達は大そう驚き、篤い歓待を受ける(G)。彼らは皆それぞれ、男を自宅へ招きもてなした(H)。数日後、男はそろそろ帰らなくては、と暇乞いをする(I)。元来た道を帰る途中、所々に印を付けておいた(J)。故郷へ帰るなり郡の行政長官を訪ね、見て来た事を話す(K)。すると行政長官はすぐに人を送り、その場所を探そうとしたが、二度と見付けられなかった(L)。

作曲家プロフィール

蓬田梓 蓬田梓
1983年9月29日埼玉生まれ。4歳からピアノ、14歳から作曲を始める。 尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科音楽メディアコースを首席で卒業。卒業時に成績優秀者表彰を受ける。卒業演奏会に出演。 これまでに、作曲を栗山和樹、エクリチュールを尾高惇忠の各氏に師事。 大学在学中の2005年2月、尚美学園大学校歌作曲公募に於いて、応募作品が優秀採用作品に選出、同大学校歌に制定される。 CCMC2008入選、ACSM116奨励賞、FUTURA奨励賞受賞。受賞作品『Virus #002』を、2008年8月、国際電子音楽祭"Festival FUTURA"(フランス・クレ)、及び2008年11月、国際アクースマティック 音楽祭"SILENCE 2008"(イタリア・バリ)にて発表。 2009年3月、河合楽器製作所・出版部(カワイ出版)より、自作の楽譜を出版。

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