日本民謡によるラプソディー
たかしまあきひこ
3 Fl.(Picc) Ob. 3 B♭Cl. B.Cl. 2 A.Sax. T.Sax. B.Sax. |
2 B♭Trp. 2 Hrn. 2 Trb. Euph. Tub. St.Bass |
Timp. Perc. Claves Agogo Cabasa Conga Sus.Cymb. T-toms Tamb. Bongo アタリ鉦(チャンチキ) G.C. Tri. Xylo. Glock. S.D. Drums(opt.) |
ごく大雑把に言って、日本の民謡は、二つの代表的旋法(陽旋法・陰旋法)と、琉球旋法によってできています。このラプソディーは、これら旋法の扱い方の、ひとつの提案として書きました。「こんな風に仕上げてみました、いかかでしょうか?」そんな曲です。大きく分けて、三つの部分で構成されています。序奏は、静かな朝靄の山中から「木曽節」が聞こえてくる、そんな雰囲気です。軽快なテンポになると、メドレー風に次々と民謡が出て、沖縄の「谷茶前節」で前半を締めています。中間部は、陰旋法の三つの子守歌に、自由声部を加えた四声を、対位法的手法でまとめています。後半の「金毘羅船々」は、この曲単独で、アンコールなどで演奏しても良いでしょう。中程からの、カノン扱いをさらに発展させて、「いちどまわれば」から導き出した動機を使い、フガートをスタートさせています。その動機を「こんぴらふねふね~」の拡大テーマの対旋律として扱う、という構成になっています。
たかしまあきひこ
1968年 東京芸術大学作曲科卒業
同大学在学中から作、編曲活動を開始し、以来多方面でその音楽的手腕を発揮し高い評価を得ている。
主な作品
野獣死すべし(角川映画)、ビーバップハイスクール(完結編)等の映画、ドラマ音楽
8時だよ!全員集合、日テレ24時間生テレビ、NHK歌謡コンサート、NHK.BS「日本の歌」等のバラエティ、音楽番組
NHKみんなのうた、学芸会、運動会用の教育レコード等の教育・子供向け音楽
NHKおはようラジオセンター、FNNニューステーマ等のテレビ番組テーマ音楽
草原の少女ローラ、飛べ!孫悟空等のアニメ音楽
その他、音楽プロデュース、国民体育大会の音楽、CM等多岐に渡る音楽制作
現在、東京マンドリンアンサンブル常任指揮者